・シボレーボルト、市街地走行の燃費で1リットルあたり100キロメートル(1ガロンあたり230マイル)、160キロメートル(100マイル)あたり25キロワット時を実現
・今後2011年までに投入予定の25車種をメディア、消費者向けに公開
・キャデラック、エントリーレベルの高級スポーツセダンの新型車を開発中と正式に発表
・業界最高燃費の小型クロスオーバーSUVや新型ビュイックラクロスなど、GM主要4ブランドが6つの2010年新型モデルを投入
・消費者から直接フィードバックを収集し、今後の自動車設計に生かす「The Lab」を開設
デトロイト−再生した米ゼネラルモーターズは、今後2011年までに投入予定の一連の乗用車、クロスオーバー、トラックの新型モデルを発表した。一方、来年後半に生産を開始するシボレーボルトの長距離走行可能な電気自動車(E-REV)が、市街地走行の燃費で1リットルあたり100キロメートル(1ガロンあたり230マイル)、電気効率で160キロメートル(100マイル)あたり25キロワット時という過去最高の記録を達成する見通しだという歴史的な発表も行った。
GMのフリッツ・ヘンダーソン社長兼CEOは、米国および世界で成長しつつある小型高級セダン市場を視野に、キャデラックがCTSの下位モデルに属するエントリーレベルのスポーツセダンを開発中であることを正式に発表した。このセダンは、後輪駆動またはオプションで全輪駆動を選択でき、優れた性能とダイナミックなドライビングを提供する。
米国にあるGMのデザインセンターとミルフォード試験場では、2010年の新型6車種が公開され、2011年末までにアメリカ市場で導入される車種について紹介された。
・シボレーだけで、2011年型シボレーボルトなど10種類の新型モデルを投入
・ビュイックとGMCは2011年にビュイック・プラグイン・ハイブリッド小型クロスオーバーなど10車種を追加
・キャデラックは2011年までに5車種を投入
消費者により近づくというGMのコミットメントの一環として、ヘンダーソンは、FastLaneブログを利用してファンと批評家の両方から製品リサーチを収集することを発表した。試験的な取り組みとなる「The Lab」では、GMの先進設計スタジオが参加し、これまで一般的な相談窓口でのみ共有されていたアイデアや顧客志向の技術についてユーザーと設計者がオープンに話し合えるようにする。
さらにヘンダーソンは、自身と他の役員がウェブサイトや対面形式で消費者と対話できる場を今後数ヶ月で設定する計画であると語った。10日には、ヘンダーソン率いるGMの新たな執行委員会が、GMテクニカルセンターおよびミルフォード試験場で約75名の消費者に対し製品や技術を紹介した。
ヘンダーソンは、「当社の再生はGMの顧客、車、社風にかかっている。主要4ブランドで、現在の顧客が期待する以上の製品を提供し、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの乗用車やトラックを選択してもらえるよう努力していく」と話した。
■シボレーボルトの燃費、3けたを達成
米環境保護庁(EPA)の電気自動車向け燃費計測法(案)に基づく開発試験によると、シボレーボルトは1リットルあたり100キロメートル(1ガロンあたり230マイル)以上の市街地走行燃費を達成する見込みだ。来年後半に、2011年モデルとして生産の開始が予定されているボルトは、1回の充電で最高 64キロメートルの電気走行が可能で、フレックス燃料のエンジン発電機により、走行距離を480キロメートル以上に延長することができる。
開発の最終段階にある、電気自動車向けEPA試験法では、毎日1回の充電が想定されている。米運輸省のデータ(http://tinyurl.com /U-S-DOTStudy)では、アメリカ人10人のうちほぼ8人の1日の通勤距離が64キロメートル以下であるとしている。
ヘンダーソンは、「我々が確認したデータでは、ほとんどのドライバーがシボレーボルトを電気のみで運転することになる。これは自動車の再発明の大きな一歩で、GMは今後もこれを主導していく」と話した。
■キャデラック、エントリーレベルの高級セダンを正式に発表
キャデラック・ブランドでは、新型SRXとCTSスポーツワゴンが今月発売となる予定(米国において)で、高級スポーツセダン市場のシェアの拡大を狙っている。キャデラックは、高く評価されているCTSの下位に位置するスポーツセダンを開発中で、高級車市場でも競争の激しいこのセグメントでの成功を目指し、ダイナミックなドライビングを提供する。最先端エンジン、後輪駆動またはオプションで全輪駆動を選べる新型セダンは、同セグメントで最高モデルとなる。
ヘンダーソンは、「設計、品質、ダイナミックなドライビング、性能、燃費などにおいてCTSがすでに達成してきた成果を踏襲し、販売台数も多く競争の厳しいセグメントで、当社の存在感を向上させるつもりだ」と語った。
■顧客サービスのさらなる向上
GMは長年にわたり顧客相談窓口を設置してフィードバックを収集してきたが、今後はインターネットによって消費者とつながる機会が提供される。ヘンダーソンは、役員が対面会議とオンライン技術を併用することで、消費者と接触できるチャンスが増えると語った。
また、「お客様があって今の当社がある。顧客の声や、顧客の当社製品についての体験は当社の製品作りに欠かせない。顧客からのフィードバックから学んだことが、当社の乗用車やトラックに生かされ、顧客との関係を改善することにも役立つ」と話した。
顧客がフィードバックを提供できるwww.gmreinvention.comの「Tell Fritz」機能に加え、GMでは人気の高いFastLaneブログ(fastlane.gmblogs.com)を利用して、GMの先進設計チームの今後のプロジェクトを紹介するマイクロサイト「The Lab」を立ち上げる。
消費者は、設計者と直接やり取りを行うことで、今後のプロジェクトで検討される設計上、技術上の情報を共有することができる。詳しい人口統計データなどを提供する人には、今後のセッションでより深いレベルへの参加が認められることもある。
■ビュイック、キャデラック、シボレー、GMCの2010年投入モデル
GMの主要4ブランドでは2010年に6種類の新型モデルを投入する。ブランドごとの新製品情報は以下の通り。
ビュイック:新型ビュイックラクロスは、高級クロスオーバーのエンクレイブに始まったブランド再興を引き継ぐ。ラクロスは、設計を一新した高級セダンで、滑らかな外観と高級感あふれる車内、先進的でインテリジェントなパーソナルテクノロジーや安全性能を提供し、低燃費の直噴V6エンジンは2タイプから選択できる。4気筒2.4リッターエンジンも後に追加する。
ビュイックは先週、高速走行で100キロメートルあたり7.8リットル、またはそれを上回る低燃費の小型クロスオーバーSUVを来年投入し、2011年にはプラグインハイブリッドも発売することを発表した。
キャデラック:GMの高級ブランド、キャデラックは、同ブランド特有のデザインと技術を採用するSRXクロスオーバーとCTSスポーツワゴンを高級車市場に投入する。
新型SRXは、これまで保守的だった高級クロスオーバー部門に一歩踏み込んだモデルである。標準装備の新開発3.0リッター直噴V6エンジンのほか、新開発の2.8リッターV6ターボエンジンをオプションで選ぶこともできる。いずれも燃費が改善され、排出ガスも低減されている。
CTSスポーツワゴンは、クラシックなワゴンタイプでありながら、高速走行での推測燃費が100キロメートルあたり8.4リットルという際立った機能性と燃費効率を実現する。評価の高いCTSスポーツセダンと同じサイズでありながら、その荷室容量は2倍近くにのぼり、リアシートの後ろのスペースは720 リットル、シートを倒せば1,523リットルのスペースが確保される。
シボレー:新型シボレーカマロが7年ぶりに復活する。100キロメートルあたり最高8.1リットルの燃費性能と伝統に着想を得たデザインが組み合わされ、優れたデザインと燃費効率に対するシボレーの熱意を示している。
新型シボレーエクイノックスでは、際立つデザインと卓越した室内空間をクラストップレベルの効率性と組み合わせる。シボレーは、顧客の3分の2近くが、全モデルで標準装備となる効率的な2.4リッターエンジンを選択するものと予想している。このエンジンは、EPAにおいて高速走行100キロメートルあたり 7.4リットルというクラス最高の燃費を提供する(FWDモデル)。
GMC:クロスオーバーSUVの新型GMCテレインは、素晴らしい燃費と、1世紀以上にわたってGMCを特徴付けてきた、能力、優れたエンジニアリング、洗練性といった要素が融合している。他のGMC車と同様、テレインのデザインは人目を引くフロントのスタイルやエッジの効いたコーナーなど、たくましさを表現する要素が特徴だ。
以上 |
|