2010年型キャデラックSRX発表。ラグジュアリー・クロスオーバー所有者に向けてモデルを一新

デトロイト発—米ゼネラルモーターズは、キャデラックのデザインを一新し、より効率的でハイテクノロジーなエンジンを搭載した次世代2010年型 SRXクロスオーバーを発表した。2010年型SRXは、来週開催される北米国際オートショーにて、ミドルサイズのラグジュアリー・クロスオーバーとして出展される。

マーク・マクナブ(キャデラック/プレミアムチャネル、北米副社長)は「新型SRXは、高級志向の購買層を主要ターゲットとした、斬新かつ説得力のあるクロスオーバー車。リニューアル設計された 2010年型SRXクロスオーバーは、効率性と安全性の向上のために新たなテクノロジーを取り入れ、富裕層の心情と実利面の両方に訴えかけるものとなっている。」と話した。

2010年型SRXは、キャデラックでは初めて2種類のハイテク6気筒エンジン(キャデラックが北米で販売する最小排気量エンジン)を用意するなど、効率的なパフォーマンス設計になっている。新3.0L直噴V6エンジンを標準装備しており、新2.8LターボチャージV6をオプションで用意した。どちらのエンジンも、大排気量エンジン並みの強力なパフォーマンスを実現するテクノロジーを採用している。直接噴射技術を採用したことにより、炭化水素排出量は 25%削減される。公道における燃費率は1ガロンにつき32キロ中程が期待されるが、現状ではテスト段階となっている。

どんな走行条件下でも、ハンドリング性能と車体の安定性が最適化される全輪駆動(AWD)システムを採用したことで、パフォーマンスと安全性が強化されている。このAWDシステムには、高度な電子制御リミテッド・スリップ・デフ(eLSD)が組み込まれており、これによって、トルクが前輪車軸から後輪車軸へ伝達されるだけでなく、必要に応じて後輪車軸から左右へも伝達される。こうした予測型のアクティブ・オン・デマンド・システムは、濡れた路面や凍結した路面条件下でさらなる能力を発揮する。
2010年型SRXモデルは、軽快かつレスポンスに優れた走行体験をもたらすべく、トレッドが広くなっている。定員は5名で、座席スペースも荷室も余裕のある設計になっているため、3,500ポンド(1,587kg)まで牽引することが可能となっている。
■斬新なデザインとクラフトマンシップ
クレイ・ディーン(キャデラックグローバルデザイン・ディレクター)は、「キャデラックはもともと大胆なデザインで知られているが、2010年型SRXクロスオーバーになって、その評判はますます高まるだろう。2008CTSでもそうだったように、スタイルにこだわる顧客のためのクロスオーバーを創るべく、「Art & Science(アート・アンド・サイエンス)」をコンセプトにデザインと設計を進めた。外観のボディサイドには、ダイビングポーズを思わせるドラマティックな表情を演出しているため、静止状態でも躍動感がにじみ出す。」と話した。
「マルチピースのシールド・グリル、そしてライトパイプテクノロジーとオプションのアダプティブ・フォワード・ライティングを駆使したキャデラックの象徴的な縦型ヘッドライト——これがSRXの顔となる。そこから引き締まったボディへと融合し、後部に向けてしだいに細く下降していくことで、スポーティな横顔をつくっている。」とディーンは言う。

新型SRXは、ワイドスタンス、ミニマル・オーバーハング、そして広いトレッドが特徴となっている。標準装備は18インチホイールだが、20インチホイールも用意。サイドマーカーランプがはめ込まれフロントフェンダー・ベントを大胆に走るラインがアクセントとなっている。一体型のルーフエッジスポイラーは流線型を描いて伸び、空力効果を高める設計となっている。

ディーンは、「新型SRXの内部では、技術的な精緻さと昔ながらのクラフトマンシップとが融合している。キャデラック独自の“カット&ソー”工程を採用したインストルメント・パネルのカバーや、ディテールにこだわったアンビエントライティングが、上質な室内を演出している」と話した。
一体型センタースタックは空調システムやオーディオシステムを収容し、ナビゲーションシステムは、インストルメンタル・パネルの中央からせりあがっている。フロントドアのシルプレートにはキャデラックの筆記体のロゴが施されており、ドアが開くと光る仕組み。SRXの細部へのこだわりを象徴する一例と言える。

■先進テクノロジーシステムとエンターテインメントシステム
2010年型SRXは、数多くのエレクトロニクス機能を取り入れている。特徴的な機能としては、3D画像を使用した「ポップアップ式」ナビゲーションスクリーン、車のステアリングと同調してヘッドライトを回転させるアダプティブ・フォワード・ライティング、高さ調節ができるパワーリフトゲイト、オーディオのストレージができる一体型ハードドライブ、そして後部座席でも楽しめるデュアルモニターシステムなどがある。
Bluetoothに標準対応。また、SRX車のオプションのナビゲーションシステムを選ばない顧客には、オンスターの「turn-by-turn」ナビゲーションサービスが標準装備される。

■効率的なパフォーマンス
新型SRXは新たに低燃費の3.0リッター直噴V6エンジンを搭載し、最高出力は約260馬力(193kW)、6速オートマチックトランスミッションが組み合わされている。直接噴射の採用によって、従来よりも排気量の小さいエンジンでも、パワーや燃費が向上し、排出ガスが減少した。その結果、新V6エンジンはSRXの標準出力を5馬力引き上げると同時に、燃焼効率も約10-15%上昇させている。
3.0リッター直噴V6エンジンは、3.6リッター直噴エンジンの小排気量バージョンで、この3.6リッター直噴エンジンはCTSスポーツセダンに搭載され、Ward’s Automotiveレポートの2009年度「10 Best Engines」のひとつにも選ばれたエンジンになっている。また、パワーと燃費率を最適化して排出ガスを抑えるため、直噴技術のほか、可変バルブタイミング機構を採用している。

ハイドラマチック6T70 6速オートマチックトランスミッションは、エンジンの1分間の回転数を一定の公道走行スピードに抑えて燃料を節約。同時に、ドライバーが望めばマニュアルシフトレバーでのコントロールも可能で、よりインタラクティブな走行が楽しめる仕様となっている。また新型SRXでは、ドライバーが選べる「エコモード」を採用し、トランスミッションのシフトポイントを変えることで燃費を最大限に伸ばすことができるようになっている。

ボブ・ロイター(グローバル・ヴィークル・チーフ・エンジニア)は「2010年型SRXはどんな天候下でも最高にバランスのとれた走行動力を発揮する。電子制御リミテッド・スリップ・デフ付き全輪駆動システムによって、前輪から後輪のみならず、後輪軸から左右へも効率的にトルクが伝達される。
このシステムは、どのような路面状況でもドライバーに制御力と自信を与えるものであり、全ての全輪駆動システムにとっての新たなベンチマークとなる。」 と語った。

トラクションコントロールシステムにおいても、電子制御リミテッド・スリップ・デフ付き全輪駆動モデルとして進化を果した。路面が凍ったり濡れたりしている場合も、このシステムによって、タイヤに100%近いトルクをし、タイヤにさらなるグリップ力をもたらすことが可能になった。また、この電子制御リミテッド・スリップ・デフは、車線変更など、急なコーナリングや高速走行中の操作の際、車体の後部が前輪の軌道により近い走行ができるよう、左右のホイールへのトルクの配分を瞬間的に調節し、ドライバーの制御力を強化する。
サスペンションには全輪駆動と連動するリアルタイムダンピングシステムが装備され、路面状況に応じて生じる衝撃ダメージを調節し、滑らかな走行へと導く。

■強化された安全性
SRXのセーフティ機能は、衝突前、衝突時、衝突後の乗員の保護を考えて設計された。衝撃エネルギーを吸収する頑丈なボディ構造とシャーシに加え、完全に囲まれたロッカー部にマルテンサイト系鋼を使用することで強度を補完している。マルテンサイト系鋼は最も有力な高強度鋼で、ロッカー部に使用することによって、側面衝突時の衝撃から保護するとともに、正面・後面衝突時にも車体を守る。
その他のセーフティ機能としては、ヘッドカーテンサイドエアバッグとフロントシートマウント式の腰・胸部を守るサイドエアバッグが標準装備されるほか、デュアルプリテンショナーおよびロードリミッター付きフロントシートベルト、横転防止センサー、ペダルリリースシステム、トレーラースタビリティアシスト、オンスターなどがある。

また新型SRXはヨーロッパの歩行者保護基準に則した設計になっているほか、フロントバンパーも、より多くの車体バンパーと適合する位置に取り付けられている。

生産は2009年の第二四半期に開始され、その後まもなく販売店を通じて発売開始となる。

以上

■仮仕様
モデル: 2010年型キャデラックSRX
ボディスタイル/ドライブライン:5ドア、5人乗り、
               フロントエンジントランスアクスル、
               前輪駆動/全輪駆動ミッド・ラグジュアリー・クロスオーバー車
構造:フロントとリアの衝撃吸収帯付き一体型スチールボディ構造(ユニボディ)
   フロントフェンダー、フード、ルーフ、ドアパネル、ボディ側面一体型外側パネルリフトゲート部分:亜鉛メッキ鋼
バンパフェーシャ部分:サーマルプラスチックオレフィン(TPO)
EPA車両クラス:スポーツ・ユーティリティ・ビークル
製造場所:メキシコ、Ramos Arizpe
主要競合車: Lexus RX、Acura MDX、BWW X3及びX5

●エンジン
型式:標準:3.0L DOHC直噴V6、可変バルブタイミング、4バルブ/気筒
   オプション:2.8リッター DOHCターボV6、4バルブ/気筒
総排気量(cc):標準:2986 cc
        オプション:2792 cc
ボア x ストローク(mm):標準:89 x 80.3
             オプション:89 x 74.8
ブロック材質:アルミ
シリンダーヘッド材質:アルミ
バルブトレイン:DOHC、4バルブ/気筒
点火装置:標準:コイル・ニア・プラグ
     オプション:ペンシルコイル
燃料供給:標準:直接高圧燃料排出
     オプション:PFIリターンレス
圧縮比:標準:11.7:1
    オプション:9.5:1
最高出力(kW @ rpm):標準:193 @ 6950(推定)
           オプション:224 @ 5500(推定)
最大トルク(Nm @ rpm):標準:221 / 300 @ 5600(推定)
            オプション:295 / 400 @ 1850(推定)
推奨燃料:標準:無鉛レギュラー、E85可
     オプション:無鉛ハイオク
最高エンジン速度(fuel cut-off):標準7100
               オプション:6500
エミッション制御:標準:デュアル密結合触媒、シングル床下触媒、可変バルブタイミング、蒸発システム
         オプション:デュアル密結合触媒
推定燃費(市街地走行時/幹線道路走行時):未決定

●トランスミッション
型式:標準:6T70ハイドラマチック6速トランスバース、電子制御、オーバードライブ付きオートマチックトランスミッション
   オプション:AF40アイシン・ワーナー6速トランスバース、電子制御、オーバードライブ付きオートマチックトランスミッション
アプリケーション:標準:3.0L V-6
         オプション:2.8L V-6
ギア比(:1):
第1速:標準:4.48、オプション:4.15
第2速:標準:2.87、オプション:2.37
第3速:標準:1.84、オプション:1.56
第4速:標準:1.41、オプション:1.16
第5速:標準:1.00、オプション:0.86
第6速:標準:0.74、オプション:0.69
後退:標準:2.88、オプション:3.39
最終減速比:標準:3.39、オプション:3.75
追加機能:標準:クラッチ・ツウ・クラッチ・オペレーション(1速、2速以外)、ドライバーシフトコントロール付き一体型トランスミッション電子油圧式モジュール
     オプション:クラッチ・ツウ・クラッチ・オペレーション(1速、2速以外)、ドライバーシフトコントロール付き一体型トランスミッション電子油圧式モジュール

●シャシー/サスペンション
サスペンション(前):独立、ストラット・タイプ、専用調整済みコイルスプリング
ダイレクト・アクティング・スタビライザー・バー(中空)
油圧式ライドブッシング
サスペンション(後):-Hアームリンク、中空スタビライザーバー
-リアルタイムダンピングも装備可能
トラクション・コントロール:全速度域、エンジントルク制限およびブレーキ干渉利用
ステアリング形式:専用目盛り付き油圧式パワーアシスト付ラック・アンド・ピニオン(V6モデル)
ステアリングホイール回転数、ロックトゥロック:2.84
回転半径、カーブ・ツー・カーブ(m):12.2
ステアリング率:16.5:1

●ブレーキ
型式:4輪ABS付ディスクブレーキ (及びESC);フロントローター、リアローター;アルミニウムフロントキャリパ・リアキャリパ(2ピストンフロントキャリパ、1ピストンリアキャリパ)
ローター(前):345 x 30mm
ローター(後):315 x 23 mm
トータルスウェプトエリア(cc):前:179.4、後:72

●ホイール/タイヤ
ホイールのサイズとタイプ:18インチアルミ(全モデル標準装備)、20インチアルミ(全モデルオプション)
タイヤ:18インチ= P235/65R18 AL3
20インチ= P235/55R20 AL3 又は 235/55R20 HW4

●エクステリア寸法
全長(mm):4833
全幅(mm):1910
全高(mm):1668
ホイールベース(mm):2807
フロントトラック(mm):1626
リヤトラック(mm):1620

●インテリア寸法
乗車定員:前:2、後:3
ヘッドルーム(mm):前:1009、後:976
レッグルーム(mm):前:1047、後:923
ショルダールーム(mm):前:1481、後:1430
ヒップルーム(mm):前:1408、後:1391
EPA乗員容積(L):2848.6
EPA車内容積(L):3675.5
1列目座席後部荷物容量(L):1732.4
2列目座席後部荷物容量(L):826.8

●容量
トレーラー最大牽引(kg): 3.0L: 1136 (牽引パッケージ無し)、3.0L: 1590 (牽引パッケージ付き)、2.8L: 1590 (牽引パッケージ付き)
最大トルク(kg):158
燃料タンク(L):79.5
冷却系統(L):3.0L: 11.7、2.8L: 11.9
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