オンタリオ州トロント - トロントのストリートコースで行われた、SCCAスピード・ワールドチャレンジGTシリーズ第6戦において、チーム・キャデラックのロン・フェローズ、アンディ・ピルグリム、ローソン・アッシェンバッハが、不安定な天候の中激戦を耐え抜き、見事2位、4位、6位を獲得した。
当初の気象予報では、晴天になり気温が上がるということだったが、当日のトロントは断続的な雨に見舞われた。レース開始前のセレモニー時点では、どのチームもストリートコースはドライのままになると予測し、ドライタイヤを選択した。しかし、ウォームアップラップでマシンがグリッドを離れて間もなく、空の色がダークグレーに変わり、厚く立ちこめた雲から雨が落ちてきた。ウォームアップラップを終えるまでの短い時間で、アッシェンバッハとレースエンジニア、ブラッド・ブエンティングは、グリッド8番手のマシンをレインタイヤに変えるという決断に出た。
雨は、オープニングラップ中ずっと降り続けた。レインタイヤを履いたアッシェンバッハが、渋滞するマシンの間を縫うように走り抜け、上位に浮上。フェローズとピルグリムはトップ集団につき、K-Paxポルシェ911GT3のランディ・ポブストやミハエル・ガラツィらと激しいバトルを繰り広げた。ウェイトハンデの軽いポルシェ2台は難なく集団から抜け出したが、フェローズとピルグリムはスターティンググリッドの3番、4番という順位のまま、彼らの後をひたすら追いかける展開となった。
フェローズは、スピンしたガラツィを抜き、2位に浮上。一方、ピルグリムのレースのペースは、不安定な天候に大きく揺さぶられた。というのも、ピルグリムとレースエンジニアのケン・フローリーは、ドライなコンディションになると予想し、ドライ用のセットアップを行っていたからだ。
「ドライコンディションになってほしいという希望に賭け、レース開始前に柔らかめのスプリングから硬めのスプリングに替えた。ウェットコンディションの時には扱いに苦労したけど、レース終盤に近づくにつれて路面が再び乾き始め、賭けが当たったという感じだった。」と、当時の状況をピルグリムは説明する。
ドライコンデションの下、ピルグリムは快調に飛ばし、4位に浮上した。だが、レース中盤になって路面が濡れ始めると6位に後退。その後、レース終盤になって再び路面が乾いてからはピッチが上がり、4位を取り戻した。
地元出身のフェローズは、「今日のようなコンディションのレースで2位というのは、まずまずの成績だと思う。これでキャデラックも、マニュファクチャラーズポイント首位をキープできると思うしね。モスポートでのCTS-Vの再度の走りに大きく期待してるよ。」と、レースを終えた感想を淡々と語った。
レース概要
コース:トロント・ストリートサーキット、1.755マイルのストリートコース
優勝者:ランディ・ポブスト、ポルシェ911 GT-3
2位とのタイム差:3.495秒
平均速度:68.785mph
ポールポジション:ランディ・ポブスト、ポルシェ911 GT-3、1:15:261/83.947mph
SCCAスピードGTレース結果
順位/ドライバー/マシン/周回数
1. ランディ・ポブスト、ポルシェ911 GT-3、31
2. ロン・フェローズ、キャデラックCTS-V、31
3. ミハエル・ガラツィ、ポルシェ911 GT-3、31
4. アンディ・ピルグリム、キャデラックCTS-V、31
5. トミー・アーチャー、ダッジ・バイパー、31
6. ローソン・アッシェンバッハ、キャデラックCTS-V、31
スピードGTチャンピオンシップ順位(10レース中6レース終了時)
ドライバー/マシン/ポイント数(カッコ内は優勝回数)
1. ランディ・ポブスト、ポルシェ911 GT-3、180(2)
2. アンディ・ピルグリム、キャデラックCTS-V、171(1)
3. ローソン・アッシェンバッハ、キャデラックCTS-V、155
4. ミハエル・ガラツィ、ポルシェ911 GT-3、149
5. トミー・アーチャー、ダッジ・バイパー、139(1)
マニュファクチャラー/ポイント数(カッコ内は優勝回数)
1. キャデラック、40(1)
2. ポルシェ、34(2)
3. シボレー、31(2)
4. ダッジ、18(1)
次回のレース
7月22日、ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コース(オハイオ州レキシントン)
以 上 |
|