デトロイト発-新型CTSスポーツセダンが称賛を浴び、新たなオーナーを獲得する中、キャデラックは次の大きな一歩を踏み出した。キャデラックブランドのパフォーマンスとラグジュアリー性を最高レベルで表現した2009年モデル キャデラックCTS-Vを公開した。
2008年第4四半期に発表予定の新型CTS-Vは、極上のスポーツカーならではのハイパフォーマンスに加え、一流のラグジュアリーセダンが持つ、落ち着きとエレガントさが組み合わされる。市場で高い評価を受けたキャデラックのハイパフォーマンスモデル、Vシリーズの一員であるCTS-Vは、558ps (410kW)を発生(推定値)。パワーはもちろん、マグネティック・ライド・コントロールや業界初のパフォーマンス・トラクション・マネジメントプログラム、さらにパドルシフトコントロール機構付きの新開発オートマチック・トランスミッションを新たに搭載するなど、技術、デザイン面においても全体的に大きく向上した。
キャデラックのゼネラルマネージャー、ジム・テイラーは、「我々のデザイン、技術、パフォーマンスの能力を最大限に引き延ばした結果、完成したのがCTS -Vである。Vシリーズは、賞を獲得したCTSスポーツセダンの要素を取り込んだうえで、世界で最も高級かつ高性能なクルマたちのリストに名を連ねるまでに昇華させた。」と語る。
CTSスポーツセダンの新型バージョンは2008年モデルとして準備されたが、その時点でキャデラックのエンジニアやデザイナーらは、パフォーマンスとラグジュアリー性をさらに極めた新型CTS-Vの構想を練り始めていた。初代CTS-Vを通じ、キャデラックが非常に高い実力を備えたハイパフォーマンス・セダンが開発できることを実証した。2009年モデルでは、あらゆる面を向上させて総合力を高め、パフォーマンスを究極のレベルまで到達させることを目標としたのである。
新型Vシリーズは、すでに高い実力を持つCTSに、主要な技術やデザイン的要素を組み合わせたモデルである。ベースグレードと同様、Vシリーズも北米および欧州各地の有名なテストコースで検証を重ね、すでに数百万マイルを走り込むなど、徹底した開発プロセスを経て完成した。世界中で販売実績を伸ばしているキャデラックを支援できるように、新型CTS-Vは欧州、中東、アジアへの輸出を含め、初めて北米以外の地域で販売される予定となっている。
一層洗練された技術
新型CTS-Vには、世界最速の反応を誇るサスペンション技術であるマグネティック・ライド・コントロール(以下、MRC)が採用されている。MRCは機械的なバルブではなく、電磁を利用して減衰力を調整するため、レスポンスタイムが飛躍的に向上する。4輪に搭載された電子センサーが1000分の1秒単位で路面の状況を読み込み、コンスタントに減衰力を調整するため、車体の動きに対して事実上瞬時に、かつ極めて正確なコントロールを行う。MRCはハイパフォーマンス・セダンには特に有効な機能であり、ハードなコーナリング時や加速およびブレーキング時、その他ダイナミックな操作を行う際に抜群の安定性を発揮する。
MRCはキャデラックSTSパフォーマンス・セダンに初採用されて以来、シボレー・コルベットやヨーロッパの一流スポーツカーをはじめ、世界トップクラスのモデルに搭載されてきた。
ハイパフォーマンス・セダンに期待される正確なコントロール性能を実現するのが、CTS-Vに搭載されるパフォーマンス・トラクション・マネジメントシステムである。モータースポーツで得たノウハウをフィードバックして開発したこの技術は、先進のエレクトロニクスを用いてエンジントルクを制御し、加速時に最適なトラクションをもたらす。とくに発進時の加速やコーナリング中などにパフォーマンス・トラクション・マネジメントがトルク配分を制御し、最適な加速性能を得ることができる。
パフォーマンス・トラクション・マネジメント(PTM)にも、キャデラックが独自開発したスタビリトラックのような車両安定性制御プログラムと同様の電子制御システムが採用されているが、その中身は若干異なる。スタビリトラックは車輪の空転をモニタリング・制御して車両を停止あるいは減速するアシストを行うものだが、PTMの場合、タイヤのグリップ力に合わせてトルク配分を瞬時に制御し、最大の加速性能を引き出す。
さらにCTS-Vには、ブレンボとミシュランという高性能テクノロジーで定評のある企業2社と共同で開発した先進のブレーキシステムおよびタイヤ&ホイールを装備する。ブレンボ社製ブレーキは4輪すべてに採用され、前輪にはパワフルな6ピストンキャリパー、後輪には4ピストンキャリパーを装着。一方、ミシュランはキャデラックのエンジニアと連携して、新型CTS-V専用タイヤである「パイロット・スポーツ2」および専用19インチホイールを開発した。
新型CTS-Vは、新設計の6.2リッター(LSA)スーパーチャージャー付V8エンジンを搭載。最高出力558ps(410kW)、最大トルク 745Nm(76.0kg・m)「推定値」を発生する。また、装着するイートン社製第6世代スーパーチャージャーは、スーパーチャージャーエンジン特有のメカニカルノイズを最小限に抑え、吸気温をきめ細かく管理するなど、最適なパフォーマンスが得られるようにコントロールされている。
トランスミッションは6速マニュアルと、ステアリングホイールにパドルシフトが付いた6速オートマチックの2種類を用意。CTS-Vでは、オートマチック仕様の設定は初となる。
個性が際立つデザインエレメント
高い評価を受けているキャデラックならではのデザインランゲージは、新型CTS-Vのエクステリア、インテリアの随所にもみてとれる。VシリーズにはCTSセダンで人気を博したキャビンの要素を全面的に採用したうえで、さらに個性的なアクセントをプラスしている。
Vシリーズでは、レカロ社製シートを採用。ドライビングスピリットを満たす優れたサポート性能に加え、ラグジュアリーで個性的なインテリアを演出している。新設計となる14ウェイ・アジャスタブルシートの座面および背もたれには、エアランバーサポート機能が内蔵されている。
また、ステアリングホイール、シート、シフトレバーには新たにスウェード調のミクロファイバー素材を採用。スウェードらしいソフトな感触と高級感はそのままに、手入れの難しさや湿気に弱いといった従来のスウェード素材の欠点をカバーしている。ステアリングホイールやシート内側、シフトレバーに生かされたこれらのアクセントが、エレガントな手触りと共に、ハイパフォーマンスなドライビングを提供する。
一体型のセンタースタックをはじめ、センターコンソールやドアトリムには、新開発のオブシディアン(黒曜石)素材を採用。CTS全モデルと同様、Vシリーズのインストルメントパネルやドアトリム、センターコンソールにもハンドステッチが施されている。同様に、40GBのハードディスクドライブ、ポップアップ機能の付いた最新ナビゲーションシステム、BOSE社製デジタルサラウンド・オーディオシステムなど、先進のインフォテイメント機能が搭載されるほか、ブルートゥースも生産ラインでの装着となる。
新型CTS-Vのエクステリアからは、スタンダードカーとしての自己主張と優雅さが強調され、この車に秘められた卓越した高性能を感じ取ることができる。スーパーチャージャーエンジンを包み込むように隆起したエンジンフード、新設計のフロントおよびリアフェイシアなどが、ハイパフォーマンスバージョンのV シリーズであることをアピールする。
Vシリーズの第一弾モデルとなったCTS-Vは、2004年に初導入され、2007年モデルまで北米を中心に販売されてきた。2006年には、スーパーチャージャー搭載のSTS-VおよびXLR-Vが加わり、0-60km/h加速をわずか5秒で達成するなど、あらゆるパフォーマンスにおいて一歩上をいくラグジュアリー感漂う無敵トリオが誕生したのである。
以 上 |
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