キャデラック新型CTS-Vが目指したのはハイパワーがもたらす洗練した走り

デトロイト発-卓越したパフォーマンスに妥協のない洗練された走り、そして独自の6.2リッターV8スーパーチャージドエンジンを組み合わせた新型キャデラックCTS-Vは、世界トップクラスのハイパフォーマンスセダンとして、大きな存在感を放つ。

最高出力558ps(410kW)、最大トルク745Nm(76.0kg・m)「共に推定値」は、2008年4月上旬に最終的なSAE認証を取得する予定。新型CTS-Vに搭載されるこの新設計LSAエンジンは、キャデラックの長い歴史の中で、最もパワフルなエンジンとなる。LSAエンジンは、GMの伝説的なスモールブロックであるV8をベースとし、インタークーラー付きスーパーチャージャー、高耐熱性アルミ合金製シリンダーヘッドなど、パワフルかつ静粛性に優れたパワーユニットとしての機能が数多く搭載されている。

キャデラックのゼネラルマネージャー、ジム・テイラーは、「ユーザーがキャデラックに期待する品質を維持するうえで、高性能エンジンが果たす役割の大きさをエンジニアたちは開発当初から認識していた。スーパーチャージャーを搭載したLSAエンジンは卓越したエンジンパワーばかりではなく、洗練された走りや静粛性をも両立した優れたユニットである。」と説明する。

パフォーマンスとドライバビリティの理想的なバランスを追求するため、LSAにはスーパーチャージャーを含め、ノイズを軽減するための数多くの機能やコンポーネントが盛り込まれた。とくにスーパーチャージャーにおいては、新設計となる4ローブローターを採用したことで、静粛性が向上した。

LSAエンジンに組み合わされるのは2種類の6速トランスミッションである。ひとつは、新開発となるトレメック社製デュアル・ディスククラッチを採用した 6速マニュアル・トランスミッション。もうひとつは、CTS-Vとしては初のオートマチック仕様となる、パドルシフト・コントロール付6速オートマチック・トランスミッションである。いずれのトランスミッションも、エンジンが持つハイパワーを最大限に引き出しながら、洗練された滑らかな走りを実現する。

スーパーチャージャーのハイパワーと卓越した洗練性
画期的なハイパワーを生み出すLSAエンジンのイートン社製第6世代スーパーチャージャーは、低速から高速まで幅広いパワーバンドを実現。低速域では力強いトルクを、そして一般的にスーパーチャージャーが不得意とする高回転域でも卓越したパワーを発揮することが特徴である。

アシスタント・チーフエンジニアのロン・ミーガンは、「スーパーチャージャーの構成部品を新たに設計して採用した。これにより、さらに幅広い回転域で効果を発揮し、あらゆる回転域においてフラットなパワーバンドをエンジンに提供することができる。また、低速から高速走行においても、瞬時に強力かつ持続的なパワーフィーリングを実現する。」と語った。

LSAエンジンの驚異的なアウトプットを補完する数々の構成部品は、バランス良く組み合わされることで静粛性に優れ、洗練されたドライバビリティを提供する。主なアイテムは以下の通りである。

・ バランスに優れた軽量エンジンユニット
・ シリコン合金製ピストン
・ ローリフト・ローオーバーラップ・カムシャフト
・ センターフィード型フューエルシステム
・ アコースティック・エンジンカバー
ミーガンは、「LSAエンジンに4ローブローターを採用したことで、スーパーチャージャー特有の金属音は大幅に低減した。」と説明する。

トランスミッション
先代のCTS-Vに採用された6速マニュアル・トランスミッションをベースとした、新開発のトランスミッションは、LSAエンジンの強力なトルクに合わせてアップグレードされ、デュアル・ディスククラッチシステムの採用により、シフトフィールも向上した。

ツインディスク形式のクラッチは、卓越したパワーと確かなシフトフィールをもたらす。これは、径を小さくしたディスクを2枚使用することで、大口径ディスク1枚よりも慣性モーメントを減少させることができるためである。また、先代CTS-Vと同様、デュアルマス・フライホイールが採用され、滑らかで不快な振動音のないパフォーマンスを実現する。

新設計オートマチック・トランスミッションとして登場するのが、GMの 6速オートマチック・トランスミッションである。このユニットには、ドライバーがコラムシフトのボタンひとつでシフトアップとシフトダウンを手動で選択できる、「タップアップ/タップダウン」機能が付いており、ほかにもシフトポイントなど走行条件に応じて選択できるセレクトモードが装備される。

以 上
→戻る