新型キャデラックCTS-V 洗練された走りを実現する先進技術の数々

デトロイト発-新型CTS-Vのスタイリングからは、558ps(410kW)「推定値」というキャデラックシリーズ史上最高のパフォーマンスを持つに相応しいデザインを見て取ることができる。この個性的なスタイリングと、称賛に値するエンジンパフォーマンスの背景には、一流のラグジュアリー性とハイレベルな走りを実現するべく開発された一連の先進技術がある。

キャデラックのゼネラルマネージャー、ジム・テイラーは、「CTS-Vの使命は、極めて鋭い選択眼を持ち、ラグジュアリーパフォーマンスカーをこよなく愛するエンスージアストたちを魅了することである。そのためには、トップレベルのスポーツカーであるだけでなく、一流ラグジュアリーセダンとしての佇まいやエレガントさも兼ね備えた、総合的にエクセレントなモデルであることが要求される。」と語る。

CTS-Vを洗練されたハイパフォーマンスカーに仕立てあげたのは、マグネティック・ライド・コントロールやレーシングマシンを彷彿とさせるパフォーマンス・トラクション・マネジメントプログラムのほか、最新のブレンボ社製ブレーキといった先進技術の数々である。各方面で称賛を浴びたCTSセダンや先代V シリーズを手がけた開発チームが、ドイツの名門ニュルブルクリンクサーキットをはじめ、全米やヨーロッパ各地のロードコースやサーキットなど、世界で最も苛酷を極める環境の中において、きめ細かなチューニングを実施し、入念に作り上げた。

世界最速反応のサスペンション
改良された新型CTS-Vのシャシーは、世界最速の反応を誇るサスペンション技術、マグネティック・ライド・コントロール(MRC)が採用されている。 MRCは機械的なバルブではなく、電磁で制御するショックアブソーバーを利用する。ダンパーには、電磁電荷に反応する細かな鉄粒子が浮遊する磁性反応流体を使用しており、磁荷が発生すると1000分の1秒単位で粒子が繊維状に整列することで、常に路面の状況に見合った適切な減衰力を得ることができる。

また、マグネティック・ライドには「ツアー」「スポーツ」と2種類のモードを設定。ドライバーの要求に応じてサスペンションの硬さをコントロールすることができる。

マグネティック・ライド・コントロールはGMが他社に先駆けて開発した技術であり、研究に研究を重ねたこのシステムは世界でも一握りのハイエンドモデルにしか搭載されていない。ダンパーの中に隠された磁性流体という先端技術は、自動車以外にも人工義肢といった医療器具にも応用されている。

正確なパワーとコントロール性能
CTS-Vのような高性能モデルには、そのパワーを確実に生かすための確かな技術が求められる。そのためキャデラックでは、これまでシビアな技術が要求されるモータースポーツで培ったノウハウを市販車へとフィードバックしてきた。そうした技術のひとつである新開発パフォーマンス・トラクション・マネジメントシステムは、スピード・ワールドチャレンジGTシリーズを過去2度も制したレーシングマシンに搭載されたシステムをベースにしたものである。

パフォーマンス・トラクション・マネジメントは、常にタイヤのグリップ力に合わせてエンジントルクを瞬時に制御し、最大の加速性能を引き出す。コーナーを抜けるような状況下においても、トラクションを失うことなく、スロットル圧を維持することができる。パフォーマンス・トラクション・マネジメントは、電子制御システムを用いてトルクを制御し、急加速時など、ドライバーがより多くのパワーを要求する際に最大の加速とトラクション性能をもたらす。そして車両安定性制御プログラムが、車輪の空転を抑えることに重点を置く一方、パフォーマンス・トラクション・マネジメントはトルク配分を制御することにより、加速性能を向上させて最適な発進性能を提供する。つまり、タイヤのグリップ力に合わせてトルクを瞬時に制御し、最大の加速性能を引き出すのである。

キャデラックは、モータースポーツの世界で高い評価をえているブレンボ社に注目。新型CTS-Vにブレンボ社の技術を採り入れることで、高性能ブレーキシステムを開発した。フロントには6ピストンキャリパー、リアには4ピストンキャリパーを装着したことで卓越した制動力を得た。また、穴あき加工を施したスロットローターは初期制動力を高めると同時に、耐熱性にも優れておりフェード現象の抑制に大きく貢献する。

以 上
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